二代目代表挨拶

「さくら塾の可能性」

 「子供達に勉強を教えたい。」「地域の子供達と関わりたい。」 さくら塾は、そんな思いを抱いた大学生によって運営されています。そして、大学生が地域の子供達に塾や学校から離れた空間で勉強を教える。それによって生まれる可能性は沢山あります。

 教育機関としての可能性としては、学校や塾の教育ではなかなかできない視点からの教育が可能であるという事が挙げられます。その可能性の中から二つ例を挙げさせていただきます。まず、さくら塾には、カリキュラムというものは存在しません。カリキュラムに従って一定の速度で授業を進めていく形の教育ではないため、「わからない」「できない」といったその子の個々の学習到達度に即した教育が可能です。次に、さくら塾では科学工作のようなある種遊びに近い内容の授業など、教科教育の枠を飛び越えた授業が組めるという点です。ペットボトルロケットを作ったり、お湯をかけると水が噴出す噴水を作ったり……そんな活動の中で、子供達が圧力の事や膨張の事を学ぶとともに、「何故?」と考えることで科学の楽しさを感じてもらえるかもしれません。それらの新しい視点による教育を通して、勉強の面白さを感じてもらったり、「思考」の能力を伸ばしていける可能性を持っていると考えます。
 また、リラックスした空間で勉強ができるという点も大きな可能性を内包しています。さくら塾の講師は、スーツを着ません。完全に私服です。それは、スーツの生み出すフォーマルな空気を忌避するため、できるだけ生徒と心理的に近い状態で関わっていきたいと考えているからです。それに加えて、個別指導という体制の持つ生徒と先生の精神的距離の近さ、そして先生も大学生なのでより年齢が近く、親近感をもって指導できる事。これによって、子供達は自分の考えていることを表現しやすくなるのではないでしょうか。
 さくら塾は、教育機関として以外にも筑波大生と地域が密接に関わっていく場という側面があります。この「地域と関わる」という側面にも、可能性があると考えています。
 私どもが所属している筑波大学は「開かれた大学」という精神を掲げています。しかしながら、つくば市の地域住民には「近くて遠い存在」と認識されているのが現状です。さくら塾という、地域住民と密接に関わって一つのものを作っていく場があり、その中で地域住民と筑波大生が深く関わっていく。それは、筑波大生が大学のキャンパスを飛び出して地域に活動の和を広げ、さらには地域活性に繋がるのではないでしょうか。
 私どもは、第一期で地域と大学生をつなぐイベントを積極的に開催してきました。いずれの活動も事後アンケートでは高い満足度を得ることができ、事後アンケートでは「大学生活は楽しそう」「大学生の協力の下に楽しいさくら塾は羨ましい」といったお言葉を頂きました。地域の人々は大学生と関わることで刺激を受け、大学生もまた地域の人々と関わることで刺激を受け、双方に良い影響が生まれる。私どもは、これこそ「地域と繋がることによって生まれる可能性」であると思っています。
 そんな、さくら塾だからこそ存在する可能性。それらを見つけ、実現していけるような二期でありたい。さくら塾二代目代表に就任するにあたって、私はそう考えています。
2010年8月
学び場さくら塾 2代目代表
筑波大学 人文学類
金岡 孝浩
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